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かじゅモモSS

2011/01/16



「先ぱぁい」
「なんだ、モモ?」

綺麗な夕焼け空を眺めながらの帰り道、いつも二人で帰る帰り道。
加治木先輩がちょっと前を歩いてて、私がちょっと後ろから付いてく感じで歩いてて、そんな距離感が私は好き
だった。

「卒業式、どうだったっすか?」
前を行く先輩の顔はよく見えないけれど、でもなんとなく笑顔になった気がして私もふっと嬉しくなった。

式の後に麻雀部で集まってちょっとしたお別れ会をやった。
その時は終わり頃になるとみんなで泣き合っちゃったけど。それだけこの麻雀部での思い出が作れてて、部員の
みんなが繋がれてて、そんなだったらいいなって。

「ははっ……かなり泣けたなぁ…。あれは反則だろうモモ」
「くすっ、お別れ会でのお手紙朗読は基本っすよ」

たんっと小さくスキップして、先輩の隣に並んでちらっと顔を見上げてみると、やっぱり笑顔になってた。
「先輩達からのお手紙だって、かなり泣けたっすもん」て言ってみたけど実際は元部長さんのおふざけ朗読のお
かげでみんなして笑っちゃってから、先輩からくすくす笑いながら「こら」って左手でちょこっと小突かれて、
そんなのもまた嬉しくて今度は声を上げて笑い合った。


坂道を下って階段を降りて、車が二台ぎりぎり通るくらいの住宅路。

「来週からは、先輩達はもう学校こないっすよね…」
「そうだな」
「もう学校では会えないっすね」



───『では』って強調したの、気付かれてるかな


そう思った瞬間頭をぽんっと撫でられた。
「学校では、会えないな。明日にでも二人でどこか遊びに行こう」
ニヤっと笑って先輩が言うものだから、私はむぅとわざとらしくほっぺたを膨らましながら拗ねてみせた。
「バレてたっすか…」
「モモは誘い受けが得意だから」
「ち、違うっすもんそんなの全然してないっすもん!!」
「ほぉら分かってるくせに」
あはは、と笑う加治木先輩は、この一年でどうやらかなりの上手になっちゃったらしいっす…。
照れ隠しにぷいと前を向いて黙って歩いてると、先輩が隣でふっと笑いながら呟いた。

「まぁ、今月いっぱいは暇だからな。ちょっと遠出でもしてたくさん遊ぼうか」
「……ほんとっすか?」
「ああ」
いつも遊びに行く約束は、私から誘うか、さっきみたいにわざと誘われるよう仕向けるかしないとだったのに。
それが、私だけが先輩と一緒に居たがってるみたいで、ちょっと不安だったのに。

先輩は私の頭をもう一度ぽんっと撫でると、冷えてきたなと言って私の右手を取ってくれた。
そんなのも初めてだったから、なんだか今日の先輩変と思いながらもとても嬉しくてついきゅっと力を入れて
左手を握り返した。

「……せーんぱいっ」
「なんだ?」
「ふふっ、何でもないっすー」

夕日が沈み暗くなり始めた空を見上げて、暖かくなった右手にほわほわしながら二人で帰る最後の下校道を歩い
ていった。
昨日まではよく分からない不安がいっぱいで先輩に卒業なんてしてほしくなかったけど、今なら素直に心からお
めでとうございますって言えるかも。
やだやだって泣いた事があったから、今すぐはまだ恥ずかしくて言えないけれど、でも、心の中でなら。


  先輩、ご卒業おめでとうございます。



comment (2) @ 咲-Saki-
BASARAお市 | らくがき

comment

: shirley @-
そういえば咲が衣に勝ってから漫画見てないのですが、この二人がどうなったのか気になる!>< 個人的にこのカップは見てて一番2828してしまいます(´・∀・`)
2011/01/17 Mon 05:13:59 URL
: まく @-
私もかじゅモモ大好きですっ、ちょっと原作ではへたれな事多いですが私の中での大将はキザイケメンかこいい大将です!
2011/01/18 Tue 22:57:58 URL

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